6.

 

今回は第2章の72ページから途中である83ページまで読みました。

 

3人はスタートアップの存在意義の証明であるプロダクト・マーケット・フィット(本物の潜在顧客がたくさんいる優良市場を見つけ、その市場を満足させられるプロダクトを生み出したこと)に達したことで長期的な会社の姿に目を向ける必要がでてきました。

始めて以来プレジャージクが1人で行なっていたエンジニアの仕事を分けるためエンジニアの採用が必要になっていました。

ここでチェスキーは「ひとりめのエンジニアの採用は自分の会社にDNAをいれるようなものだ」と語っています。言い換えると、新しい機能をいくつか足してもらうための採用ではなく、もし全てがうまくいけば同じような人材を呼び込んでくれるという期待をかけていました。

そこで、誰かを雇う前にコアバリューを作ります。それは「オリンピック選手のように必死に努力する」「家族的な精神を築く」「エアビーアンドビーを強く信じる」などといった10か条でした。その後何人かを採用し、2010年の夏までに社員が25人となりました。

 

3人はエアビーアンドビーの知名度を上げるためにさまざまなイベントを開催したり、ゲリラマーケティングのワザを使って新しい市場を盛り上げようとしていました。その中で彼らにはもうひとつプレジャージクが新しいツールとテクノロジーをうまく利用したグロークハックという秘密の武器がありました。例えばグーグルアドワーズとつなげて特定の都市の潜在ユーザーを効果的に狙えるようなテクノロジーを開発したり、ホストが電子メールに埋め込まれたボタンをクリックするだけでエアビーアンドビーの物件を数千万のユーザーが集まる巨大規模のサイトの1つであるクレイグリストで宣伝できるツールを開発しました。

そのうちグロースハックも意味がなくなってきたが、それは本物の勢いがついてきたからです。そのときプレジャージクは「タダで成長できる方法を見出す力はみんなが思っているよりはるかに重要だ」と言いました。

 

3人それぞれがエアビーアンドビーの知名度を上げるための仕掛けをすることがとても上手であることに驚きました。どうすれば人が興味を持ってくれるのかや実際にそれを実行するための実力がしっかりした経営を学んでいなくても分かっているのだと感じました。